今なら深く感じる、素晴らしい名言。『仲良きことは美しき哉』。

2023年12月12日(火)。

昨日のイラスト。

『仲良しキノコ。』

仲良しと言えば→「仲良きことは美しき哉」。武者小路実篤の名言。

昔は、どなたかのお宅やお店で飾られたこの名言の色紙絵?をよく見かけた記憶。

「仲良し」・「美しい」という究極の幸せワードが2つ並ぶ故に、目にした時の心身の状況でどこか綺麗事に感じたり、夢見の理想郷にも感じられたりもしたと思う。

特に若い頃は、これを理想にしようとか、したい、とか自分事には考えられなかった。

深く染み入る感覚が無かった。私は、それだけ浅い若者だった。

 

友人・夫婦・家族・ペット・職場・社会・一瞬一瞬出会う人。生き物全般。

生涯、恋人関係・同居人と仲良い関係が続く方もいるだろう。

私は、それぞれとの距離感や関係は様々でも、全てが仲良しとはいかなかった。

50年以上いろんな方と関わりを持ってきたが、なんとなく仲良しと感じていた誰かから受けたマイナスのショックは忘れられない。

今思い出すと笑える事がほとんどだが、子供時代は免疫が無いので大変だ。

この人、何でこんな事を言うのかな?何でこんな事をするのかな?

例え理由を聞いたとしても、全く共感できなかったり・心情が理解できなかった時にショックを受けてきた。

きっと子供ながらに「この人はこういう人だったんだ・・・。仲良しと思っていたのに・・・もう仲良くできない。」と感じたんだと思う。

あんなに仲良かったのに、一度の言い争いで疎遠になってしまった人も実際に居るし。

また、疎遠になった誰かの中には、過去の私の言動が引っかかっていたり、私が無意識に傷付けてしまい痛みを抱えている人がいるのかもしれない。

残りの人生、絶対に気を付けたい!!無意識が通用する年齢ではなくなったし。

ご縁あって仲良くなるのだし。

 

私は、昔から人が好きだ。様々な想い出には、それを一緒に体感した人がセットになっている。人がまつわる想い出話しは尽きない。記しておきたい人も沢山いる。

青春時代は考えるよりまず行動タイプの私は、自分から進んで幅広く人間世界に飛び込んでいた。

今思い出すと、人が大好きなくせに、もの凄く無意識だったし、無責任だったと思う。「八方美人」と悪い意味で友人から言われた事も忘れられない。

おそらく私が八方美人と感じさせる何かをして、その友人がムカついたんだと思う。

自分の仲良し概念と、他者の仲良し概念の違いが、深く考えられなかった。

良くも悪くも自然体で飛び込んで、経験からその都度学ばせて貰った。

若くても、明らかにきちんと整理された人間関係を築いている人達はいた。

私は遅ればせながらこの年齢になって、『仲良きことは美しい。』心底そう思う。

それが簡単な道のりでは無いと知ったし、お互いが『仲良し』と感じられるのは奇跡だ。

『仲良し』は、どちらか一方が合わせている事も多い。双方の場合も多い。

けど、自分を100%出さなくても、相手に合わせてでも仲良くしたいのだから、それはそれで良いのだ。好きの気持ち、仲良しの関係を保ちたいという想いもまた美しい。

この人と『仲良くしたい』というそもそもの気持ち自体が美しい。

 

平和な『仲良し』は、見てるだけで幸せ。本当に微笑ましいと思う。

ドラマや映画、テレビを見ていても、私の感動は『仲良し』が1番の理由だ。

仲良し同士の互いの思い遣りで涙腺崩壊する。

仲良きことは美しき哉』に同感する。いろんな仲良し無しでは、私は幸せにはなれない。強くもなれない。

自分が仲良し関係を保ちたいと願うように、家族や友人に一生思って貰えるよう、落ち着いて考えながら丁寧に付き合っていく。もちろん時には自然体100%も忘れずに。

やっぱり、歳を重ねるのは良いな。楽しいな。

 

数日前の夕焼け絶景写真。

ダイヤモンドスカイツリー

過去に描いたイラスト。『カモメと波。』