2023年12月10日(日)。
昨日のイラスト。
妖怪と言えば→怪談。怪談と言えば→怖い話。怖い話と言えば→ある友人を思い出す。
一昨日公開された『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を、昨日観てきた。
チョコレート工場と言えば→ある友人。上映中に数回、その友人の事が浮かんだ。
『怖い話』と『チョコレート工場』から連想されるのは同じ人物なのだ。
昨日このイラストを描いた気分と、たまたま映画を観たタイミングが、偶然の産物!!と一瞬思ったけど・・・全ては必然だと思うので、今朝のウォーキング中はその友人=彼女の事を色々と思い出した。
まずは怖い話。
彼女とは専門学校で出会った。上京した彼女は一人暮らしだったので、よく泊まりに行った。私は実家から通っていたのだが、彼女もよく私の実家に泊まりに来た。
私の実家は、森の中のポツンと一軒家。木造日本家屋で、応接間以外はすべて和室。
自室は狭かったので、彼女が泊まりに来ると、一階の一番奥の床の間のある和室で布団を並べて寝た。
我が家に数回泊まったある朝、彼女が『この家なのか、この部屋なのかはわからないけど、何か霊のようなもの?が居るね。』続けて『今までご家族が、誰も何も感じた事が無ければ悪いものではないと思う。』と言ってきた。
過去に怪談体験をした事がない私は、我が家で彼女に一体何があったのか・・・?恐ろしくてショックを受けたが、「何があったの?」と訊いてみた。
『寝ている布団の周りを何かがずーっと歩いている。』『誰かが何かを話しかけてくるけど、何を言ってるのかはわからない。』隣で寝ている私には全く感じる事は無かった。一回だけでは無く、何回もあったと・・・。
自分の実家で怖くて信じたくないけど、信じるべきなんだろうか?迷った。
迷う理由は、彼女は仲良くなってからの身の上話で、『自分は幼い頃から霊感が強くて大変だった。』と言っていたし、当時彼女が趣味としていたタロットカード占いが、怖いくらいよく当たるとわりと広く有名になっていたから。
けど私は、実家族には彼女から聞いた怖い体験話しはしなかった。なんとなく。。。
今ではその実家も取り壊されて無い。
そしてチョコレート工場。
現在彼女は、ヨーロッパの国でチョコレート会社・工場を経営し大成功している。
若い頃、私が近くで見てきた彼女の数年間だけでも、彼女のチャレンジ精神は凄いものだった。
洋服デザイン在学中は、とにかくまずは『誰も考えつかない発想』にこだわり続けていた。誰も洋服に使わない素材、初めてのパターン、デザイン画の画風まで。
一見物静かな彼女だが、『有名になるために東京に来た!!』という言葉はよく出た。
卒業後には自分は洋服では無いとすぐに判断し、絵描き、占い師、シャンソン歌手、知人のバーを手伝う、などを生業としていた。
その頃、彼女と一緒にヨーロッパを旅した。二人共初めての海外旅行。
飛行機の往復チケットだけを手に。色々移動しながら、ホテルは現地で取ろうと勇ましく。言葉も数個の単語しか覚えていないのに。
蓋を開けてみたら・・・言葉などできなくても生き生きと強くアクティブな彼女には驚かされた。外国へのカルチャーショックより、彼女のたくましさに大ショックを受けた。私は、自分の小者具合が露わになった。日本というお山の大将になってはいかん!恥ずかしい!と感じた衝撃は忘れられない。
その後も彼女はヨーロッパが気に入って、色々な新しいチャレンジを続けた。
長期旅行から、なんとかビジネスに辿り着いた。求められたら何でもやっていた。
絵画・雑貨屋経営・歌手・ラジオ・ツアーガイド・ワインの輸出入・・・そしてチョコレート作り。
改めて彼女の歴史を思い出すと・・・脅威だ。本当に凄く強いエネルギーだ。
どれ1つとっても、私が海外で現地人を絡めて仕事にするのは大変なものだ。
しかも、気持ちだけでは海外では通用しない。
海外で成功できる人って、彼女みたいなこういう人なんだろうな。
本日、改めて感心・尊敬する。
しかも、私が知らないあちらでの大変なエピソードを、山のように乗り越え・克服しての大成功なんだと思う。
『世界で有名になったね!おめでとう!有言実行のレベルが半端ないね。』
ひっそりお祝い申し上げます。いつか工場を見せて貰うのを楽しみにしているよ。
改めて思い出し、記す事ができて本当に良かった。勉強になる。
近所のもみじが紅葉のピーク。